塗装するときの塗料の濃さはどれくらい
塗装の難しさは塗料の濃さに大きく関係しています。塗料が濃いと塗りにくく塗るのに時間がかかり塗り残しなども多くなります。逆に薄すぎると色が透けて色ムラになりやすいし塗料が垂れやすいので丁度いい濃さで塗る事が大事です。塗料の濃さは塗料缶にどれだけ薄めればいいか書いてありますが、それは目安の事で気温が20℃くらいの時の濃さをさしているので今の寒い時には規定量よりも少し余分に薄めないと粘りが強くてうまく仕上がらないでしょう。反対に夏では気温に加えて塗装する素材も温められているので規定量よりも濃いめにして丁度という事もあります。塗料は気温や湿度で状態が変わるので気候に合わせて調整しています。

塗装の基本は奥から塗る?
今日は機械の塗装をしました。塗装する部分はどこから塗っていいのか考えることもありますが基本は奥の方から塗る方がいいです。なぜなら手前を先に塗ってしまうと後から奥が塗りたくなっても手前の塗りたて部分を触ってしまうので奥から順番に塗って仕上げていきます。外壁でも同じですが、奥の狭い部分から塗り仕上げていかないと周りに触れてペンキでベタベタになってしまいます。ですので塗装は常に塗る前に順序を考えて仕上げないと身動きが取れなくなりますね。
コメント0件鉄部の塗膜剥がれをサンダーペーパーか穴埋めパテで処理をする
鉄部の塗り替え工事で多いのが何度も同じ場所が錆びてその場所だけ剝がれていることがあります。鉄製の丸パイプでも同じですがその剝がれたところをきれいに掃除して塗装しても剝がれた部分と剝がれたない部分では段差が出て見た目で見えやすい部分は直ぐにわかるので、その違和感を感じないように剝がれたその周辺をペーパーで処理して段差を減らすか、もしくは鉄と相性の良いエポキシ系のパテで穴埋め補修するなどちょっとしたことで案外きれいに見えます。
コメント0件同じ塗料でも刷毛塗りとスプレー塗りとでは仕上がりは違います。
塗料が同じでも塗装方法が変われば仕上がりも変わってしまいます。例えば刷毛塗りとスプレー塗りですが、刷毛塗りでは塗料の濃さも丁度いい塗り頃に塗料を薄めて塗り広げますが、スプレー塗りでは濃い塗料は吹付できないので塗り頃よりもかなり薄めて仕上げています。刷毛塗りでは刷毛芽が出ますが、スプレー塗りでは刷毛塗りのような刷毛引き模様がつかないので比較的にムラの少ない塗装仕上げとなります。個人的にはスプレー塗りの方がきれいに仕上がるのでお勧めですね。

弊社が使用しているシリコン塗装とフッ素塗装の違いは・・・
ふたつの材料の大きな違いはシリコン樹脂よりもフッ素樹脂の方が丈夫な分、高価ですね。通常の塗装仕様で言えばシリコン塗装は下塗り1回塗りと上塗り2回塗りに対して、フッ素塗装では下塗り1回塗りと中塗り1回塗りと上塗り1回塗りの材料の違うものを3種類使用して仕上げています。材料が変わる分、しっかりと乾かさないと塗り重ねられないので手間もかかってきます。さらに、材料は2液型塗料を使用しているので余った塗料は硬化してしまうため処分するなど材料のロスもでるのでシリコンに比べて割高になることが多いです。しかし、フッ素塗装の最大の魅力は塗膜が強いことです。しっかりと塗り重ねられた塗装の膜は紫外線に強く色あせも少ないしセラミックが配合してあるので雨が降るたびに外壁に付いた汚れを洗い流してしまう機能やコケの生えにくい防藻の機能もあるので北面のコケの生えやすい部分など安心ですね。また、耐候年数も12~15年と書いてありますが、木部や鉄部を除いて外壁などではもっと耐える事ができると思います。

スレート系屋根の軒樋付近はコケが生えやすい?
スレート屋根だけじゃなくカラーベスト屋根でも同じですが、軒樋の付近は水切れの問題や樋の中の湿気が上がるのでどうしてもコケの生えやすい環境だと感じます。コケが生えることで水の流れも抑えられさらにコケが増えてしまいます。一番の問題はコケが増えると屋根そのものの素材を傷めるので素材が脆くなり劣化が進むことにつながります。多少のコケは仕方ないですが、あまりにも増えたり屋根全体が緑色やオレンジ系の斑点が出てきたら要注意ですね。

室内の塗装は艶あり仕上げ?艶消し仕上げ?
住宅などの室内塗装では主に艶消し仕上げが主流ですね。艶がなくて落ち着いた室内とするためだと思います。壁紙などを見ても艶消しが多いように感じますね。ではどのような場所に艶あり塗料で塗装するかというと、水回りや油が飛び散るキッチンや手洗い場やお風呂場・脱衣場などが多く塗装されています。簡単に言うと艶あり塗装仕上げは雑巾で拭き取る事ができるということです。艶消し仕上げは雑巾で拭くと逆に汚れが移って広がってしまいます。拭き取りのメンテナンスを考えると艶あり塗装は有効ですね。

屋根は笠木のネジや釘は錆びや緩みがおきやすい
屋根の塗り替えでよく見かけるのは棟笠木トタンの釘が抜けてずれたり剝がれたりしています。それは、釘の部分のコーキングが劣化して落ちてしまう事で釘のカバーがなくなり劣化してしまうパターンです。鉄の釘の場合は錆ますが、錆る事で抜けなくなります。しかし、ステンレス製の場合は錆びない代わりに風による振動などで緩んで抜けてしまうという事もあります。釘の動きを止めるにはコーキングでしっかりと処理をしなければならないし定期的にチェックした方がいいと思います。また、屋根上のコーキングは太陽の紫外線を直接受けるのでコーキングの劣化も早くなります。
コメント0件劣化したプラスチック製の部分をきれいに塗って仕上げる
住宅塗装でも至る所にプラスチック製部品が使われていて塗装することも多いのですが、プラスチックの塗装は塗料の種類により不具合がおきやすいのです。よくあるのが水性塗料で塗装するというパターンです。水性塗料は密着性の問題があり、特に水性塗料の上塗りを直接塗って仕上げた場合に密着不良で所々が剥がれがおきたりしやすいです。水性塗料で仕上げたい場合は下塗りのフィーラーを先に塗っておくか、弱溶剤系の下塗りシーラーを先に塗っておいた方が長持ちするのできれいに仕上げるためには手間を惜しまず塗装間隔をしっかりと空けて塗るといいですね。

2月も始まりました。
年明けからもう一月過ぎて2月に入りましたね。冬の塗装工事も寒いと思いながら通常通り作業しています。冬は寒いけど空気がカラッと乾いているので塗装の乾燥や密着性など問題なく良い状態で仕上がります。夏のジメジメの季節と比べて今の方が塗装にとって確実に良い季節なので塗装や塗り替えの工事もお勧めしています。
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最近のコメント
- コケの除去剤を実際に使用してみましたが、コケにかけてすぐに枯れるというものではなく数日間かけてゆっくり効いてくるみたいです。また、コケ以外にもカビの発生の多いので、塀など高圧洗浄で洗えるなら洗い流した方が早いと感じました。
- 塗装仕上げの基本は「速く均等に塗り広げる」事が重要で、樋の部分では繋ぎ目までを通しで塗り広げることで艶も均等な仕上がりとなるので、途中で手を止めないように気を付けて仕上げています。
- 弊社ではサイディング外壁も臭いの少ない水溶性塗料を使用することが多く耐久性に優れた塗膜と汚れにくい低汚染型の塗料(関西ペイント・トウペ)を使用しています。もちろん艶あり塗料と艶消し塗料があり、水弾き重視では艶あり塗料を推奨、和風の日本作りのお宅では艶消し塗料の落ち着いた空間作りなどお勧めしています。
- 古くなった屋根材(波板)は手で触ってみると分かりますがとても脆く少し手で押さえただけでもパリッとひび割れが出ることがあります。この場合は屋根の寿命なので台風が近づくこの季節は早めに取り換える事をお勧めします。強風で隣接お宅に飛んでいくとご迷惑おおかけしてしまう事もあるので早めの対応をお願いいたします。
- 厚膜塗装仕上げ通常よりも塗膜が分厚い分、施工単価も高くなりますが、耐久性が強いので車の駐車スペースやリフト走行などもできて硬い仕上がりとなります。
- 普段は雨の予想が出ている場合は塗装以外の養生(ビニール貼り)や清掃や下地処理など雨がいつ降っても大丈夫のように体制を整えてます。
- 屋根塗装の場合はある程度材料をまとめて練り合わせる(2液型塗料)ので、材料の効果反応を少しでも抑えるために材料は日陰に置くなど保管場所も考えて作業しています。
- 天井塗装は塗料飛散に特に気を使って作業しています。特にガレージ・カーポート屋根や車など、できるだけご迷惑をかけないように養生して作業しています。
- 屋根塗装は弊社では臭いや作業性を考えて水溶性塗料を使用してましたが、屋根は劣化が進みやすいので丈夫さに重点を置いた耐候性重視のため弱溶剤系(うすめ液は塗料シンナー)の材料を使用して作業しています。
- 野地板で外壁仕上げにする場合は板を貼る前に下塗りとして一度着色しておくと、板が変形しても隙間の色が塗れてないという不安は無いのでお勧めです。また、外部の板の場合はしっかり乾かしても雨の影響で濡れたり水分を含んで膨張するので板の変形に対応できるオイルステイン系の防虫剤がいいと思います。