下地処理材を変える事で様々な上塗りが塗装可能に
「塗装って簡単に塗れるし安く工事できるんじゃないの」ってよく言われます。普通にホームセンターで売っている塗料は上塗り材が多く、塗っている方は分かりますが1回塗りではきれいに仕上がりません。上塗り材を2回塗りすればある程度きれいになると思いますが下塗りはなぜあるのか。しかも下塗りという事は最終的には上塗りしてしまうと見えなくなってしまう塗装なので意味があるのかという疑問もあると思います。下塗りは例えばコンクリート壁では溶剤系の塗料(一般に言うペンキの下塗り)を塗るとパラパラと変な剝がれ方してしまうけど、水性系のシーラーや微弾性フィラーなどは相性がよくしっかりと密着するなど、何でもいいから下塗りを塗っておけば大丈夫というわけではありません。しっかりとした知識がいりますし下塗りと上塗りの相性などもあるのでとても奥が深く難しいと感じます。変な剝がれにならないようにプロの目で下地をしっかり確認して上塗りの相性や適用する組み合わせを提案しています。

鉄骨の上塗りシリコンを均等に仕上げる
塗装作業と言えば刷毛とローラー塗りが当たり前となっていますが塗装は刷毛塗りよりも効率の良いローラー塗りの方が作業性もですが均等に塗るという事ができます。刷毛塗りと比べてローラー塗りは均等に仕上げることができるので色ムラも起きにくいですが、重要なのがせっかく塗装しても塗膜剥がれが起きる事があるからです。均等に仕上げる事は最初から最後までとても大事なことです。やっぱりプロの仕事が長持ちさせるポイントですね。
コメント0件日当たりの良い場所や雨に当たりやすい場所によくなる現象
塗装塗膜は太陽の紫外線と雨の酸性雨など自然と劣化が進んでしまいます。劣化のサインでもあるチョーキング現象(チョークの粉が出てくる現象)は塗装の力がなくなっている証拠でもあるので塗り替えタイミングのサインと言えます。塗り替えするのに高圧洗浄をしますが、条件によっては洗浄できない所もあると思います。そんな時は濡れ雑巾で拭き取るということをお勧めします。劣化したところは全て取り除く事ができて効率的ですので、下地処理方法の一つとしては最適です。

コケ汚れは専用除去剤で処理する
コケ汚れがあると外壁でも屋根でも同じですがしっかりと除去しないと塗膜剥がれなどの不具合が起きます。例えば外壁にコケがあり高圧洗浄で除去するのを忘れてそのまま塗装するとコケの成長も早く塗装しても塗装膜を必ず押し上げて剥がれの原因となる例はよくあります。今では塗装する前や塗装した後もコケ除去剤がいろんなメーカーから売り出されているのでスプレーなどに入れ散布することでゆっくりですが徐々に効果が表れ除去することができます。住宅などでは北面の日当たりの無く水はけの悪い場所でよく生えるのでたくさん広がる前に処理した方がいいですね。
コメント0件色調合は少量ずつ混ぜ合わせて作る
色の調合は色を作るセンスが問われるのでとても難しいのですが、色を作るには先ずは少量作ってみるとできる色か判断できます。色の調合の基本は黒色・赤さび色・黄色に白色ですが、その色である程度はできるので少量調合して雰囲気を掴むことが重要です。一度できた色は同じように使用する量まで増やす事ができると思いますので無駄が出ないように色を作るという技術も必要ですね。
コメント0件タイル・レンガ部分の塗装はお勧めしない
外壁塗装工事で外壁の一部ポイントとして玄関まわりだけとかツートーンで外壁の中央から下だけなどタイルやレンガでできている場合は塗装しないで洗浄してそのままというのが一般的です。タイルの場合、塗装すると言っても透明のクリア材か透明の撥水剤などですが、レンガの場合は塗装はお勧めしません。レンガは水などの吸い込みは強いので水性系の撥水剤で保護するという事はできると思いますが、塗装(塗料で色を付ける事)はやめた方がいいです。溶剤系の塗料は特にレンガとの相性が悪く塗料密着性がとても悪く塗装しても早い段階(1年以内)で剥がれ落ちるという事があるからです。レンガの良さは古くなって汚れても味があるのでそのままを維持した方が無難です。
コメント0件ベランダFRP床を手早くきれいに仕上げる
簡単に早く仕上げるには最初に高圧洗浄で洗っておくことが必要ですが、下地をしっかりと乾燥させて溶剤系の専用アクリル系上塗りを塗ると乾きが早いので数時間後に上塗り2回目を塗って仕上げることができます。うまくいけばその日に仕上がり翌日ベランダを使用することができます。強溶剤(ラッカー系)なので乾きは速いけど臭いが強いので防毒マスクを着用して塗装しています。

風の強さで塗装乾燥時間が変わる
今日は昨日に比べて風も穏やかでしたね。昨日の風は意外と強く破風や樋の塗装をしましたが風の影響で表面乾燥もかなり速く、塗った所の粘りの出るのも同じように速く刷毛やローラーが引っ張れて塗りにくかったですね。風の勢いで塗装乾燥性は大きく変わる一つのポイントですので、現場の状況や環境にうまく対応して塗装しています。また、あまりにも強風なら時間や日にちを改めた方がいいと思います。
コメント0件色見本からと実際の色は違って見えます。
外壁や屋根の色を選ぶときに使用する見本帳ですが、実際に塗って仕上がると違って見えることがほとんどです。それは塗る面積の大小で雰囲気がずいぶんと違いますし下地に凹凸など模様がある場合はなおさらです。色を選ぶときは小さい色見本よりもA4サイズの塗り板で作る事ができますので雰囲気がつかみやすいと思います。
コメント0件外壁の素材によって下塗り材を変えて対応しています。
塗料ってシリコンとかフッ素とかありますが、それは上塗り材で耐久性は異なりますが、上塗り材の性能を十分に発揮させるのが最初に塗る下塗り材です。鉄部で言うと錆止め材のことですが、どんなに良い上塗り材でも下塗りの塗装する前にきれいに掃除して下地を作るかとか錆止め材を均等にムラなく塗り広げるかとか、塗料は塗り重ねてしまうので目に見えなくなりますがとても重要な役割をしています。また、コンクリートや木材など素材が変わるとその素材に合わせた下塗り材がありますので密着の良い組み合わせで下地を作るという事も大事なことです。

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- コンクリートブロックなどの塗装もよくしますが、塗り替えの場合でブロック花壇の塗装があります。ブロック塀の花壇は見える部分の外側を塗装しますが、花壇なので雨も入るし水撒きもします。常に濡れている状態が続くので中から水分が蒸発しようと外側に水分が出てきて塗装の面を押し上げて剝がれるという事もよくありました。花壇の塗装をする時には水分を通過できる塗料(透湿性)を使用するなど剥がれにくい塗料をお勧めします。
- サイデイング外壁のクリア仕上げは模様面に釘が撃ち込まれていることもあり、その釘頭が壁色にタッチアップされて変色しているので、その部分は予め補修して埋めておくかクリア仕上げした後に補修するか悩みますが、実際には最終的に透明を塗ると外壁の色も少し濃くなるなど変化するので先に色を調合してタッチアップ塗りをするのは難しいのではと思います。
- コーキング目地も同じで、きれいな状態になるように仕上げています。きれいな表面に仕上げるにはコーキングの癖「コーキングを出してからどのくらいで表面が乾いてくるのか?コーキング打設後に目地のマスキングテープはどのタイミングで取ったらいいのか。全ては早め早めに処理することが大事でコーキングをコントロールするには相当難しいのですが、今までの経験を生かしてどの季節でもきれいに仕上がるように調整して作業しています。
- コケの除去剤を実際に使用してみましたが、コケにかけてすぐに枯れるというものではなく数日間かけてゆっくり効いてくるみたいです。また、コケ以外にもカビの発生の多いので、塀など高圧洗浄で洗えるなら洗い流した方が早いと感じました。
- 塗装仕上げの基本は「速く均等に塗り広げる」事が重要で、樋の部分では繋ぎ目までを通しで塗り広げることで艶も均等な仕上がりとなるので、途中で手を止めないように気を付けて仕上げています。
- 弊社ではサイディング外壁も臭いの少ない水溶性塗料を使用することが多く耐久性に優れた塗膜と汚れにくい低汚染型の塗料(関西ペイント・トウペ)を使用しています。もちろん艶あり塗料と艶消し塗料があり、水弾き重視では艶あり塗料を推奨、和風の日本作りのお宅では艶消し塗料の落ち着いた空間作りなどお勧めしています。
- 古くなった屋根材(波板)は手で触ってみると分かりますがとても脆く少し手で押さえただけでもパリッとひび割れが出ることがあります。この場合は屋根の寿命なので台風が近づくこの季節は早めに取り換える事をお勧めします。強風で隣接お宅に飛んでいくとご迷惑おおかけしてしまう事もあるので早めの対応をお願いいたします。
- 厚膜塗装仕上げ通常よりも塗膜が分厚い分、施工単価も高くなりますが、耐久性が強いので車の駐車スペースやリフト走行などもできて硬い仕上がりとなります。
- 普段は雨の予想が出ている場合は塗装以外の養生(ビニール貼り)や清掃や下地処理など雨がいつ降っても大丈夫のように体制を整えてます。
- 屋根塗装の場合はある程度材料をまとめて練り合わせる(2液型塗料)ので、材料の効果反応を少しでも抑えるために材料は日陰に置くなど保管場所も考えて作業しています。