塗装しているうちに手持ちの材料の粘りが徐々に強くなる
今日のような暖かい日がこれから暑い日となってきますが、暑くなるにつれて塗料粘度も変化しやすいと感じます。今日はいつものように塗料粘度を調整して最適の状態で塗装していましたが時間が経つにつれ手持ちの材料も減ってくるかげんもあると思いますが一番の影響を受ける温度変化も高い時は直ぐに粘りが強くなってきます。塗っていてもさっきの塗り心地ではないと感じたらうすめ液で少々薄めて先ほどと同じような粘度にして塗装しています。微調整するのが面倒ですが最高のパフォーマンスをするには手間を惜しまず調整して塗装した方がいいですね。

戸袋の吹付塗装をした時に場所によって吹付の模様が変わる
今日は朝から戸袋の吹付塗装をするために養生して塗装をしました。養生の仕方によっても変わりますが、周囲に飛散しないようにしっかりと囲って吹き付けしたのですがその囲いが予想外な展開になりました。それは、吹付する場所により温度差が大きい事です。日当たりの良い南側では養生内部の気温は上昇して吹付してみると直ぐに乾いて表面の仕上がりがいつもより荒くなってしまいます。それは塗料が素地となじむ前に高温によって乾きが速くなることによりおこる現象です。逆に南側は日が差さないので素地となじんできれいな仕上がりとなりました。これからの時期は温度差に大きく影響されやすくなってきますので塗料濃度を上手く調整して塗装していきたいと思います。

鉄板製の箱は外部よりも内部の方が劣化しやすい
鉄製の箱型の塗り替えをしました。主に配電盤や電気ボックスが多いのですが外部の表面的な劣化よりも内部の錆発生状況の方がはるかに劣化が進んでいました。おそらく内部の場合は日が当たらない事と風がないので湿気が充満しても乾くのに時間がかかってしまう事が大きな原因だと思います。部分的に言えば箱の扉の淵や湿気がたまりやすい下の底部分など、塗装の塗膜剝がれだけでなく鉄板素地の剥がれや穴あきなど重症な部分も多々見られました。
コメント0件木板にマスキングテープを張ってもきれいなラインができない
木板の色分けや塗らない部分を作る時にマスキングテープで養生して綺麗なライン出しをします。しかし、その養生をしても色がにじんで真っ直ぐなラインが出ない時はテープの粘着性かテープの押さえ方が弱い時にテープ下に色が入り込んでしまいます。対策として粘着性の高いテープを使うかテープを張ってすぐに塗装することをお勧めします。テープは貼ってから時間が経つと少しづつ浮いてくるので早めに塗装した方がいいです。素材の中には木板が瘦せて僅かに凹凸ができてしまっている場合はテープ浮きが発生しやすいので確実に押さえた後に塗装しましょう。
コメント0件塗装で大事な事、それは「人の見る目線」
人の目に触れる場所では塗装をする時に気を使います。それは「人が見る目線をいかにきれいに見せるか」ということを特に気を使います。塗り替えの場合は足場を設置して塗装をしますが、塗り継の位置や目地までの位置など一区切りできるところまで手を休めず塗り続ける事できれいな面を仕上げることにつながります。塗り継を一区切りするには目地の部分や重なりの部分など上手くその素材の区切りを見つけて新品同様の仕上がりとなるように仕上げることはプロの仕事です。

雨の日に鉄製の扉の塗装はできれば避けたい
工場などの大戸の塗装をよくしますが、雨降りの日に雨の当たらない所なら塗装できると考えていましたが塗装することはできませんでした。その理由は「結露」です。鉄製の特徴である湿気を帯びやすい事が原因で塗装する面を手で触ってみると濡れているのがわかります。結露して濡れている部分は油性ペンキで塗装しようとしても滑って塗る事はできません。また、水性塗料での塗装は塗料が溶けだして同じく塗装不可です。無理やり塗っても結露状態では不具合がおきやすいのでできるだけ雨天は避けて塗装しています。
コメント0件木の板にボンドがついているとオイルステインの色がつかない
よく失敗するのが木材に木工用ボンドがついていると浸透性塗料は木に浸みこまないので塗装することはできません。ボンドが木の表面をコーティングしてしまうので着色不可能となります。その場合はボンドのついている部分を削り取らないとダメですね。また、浸透性の塗料以外の通常の油性塗料なら木目は消えてしまいますが塗装可能です。但し、水性塗料は浸透型と同じく弾いてしまうので油性塗料でお願いします。
コメント0件上向きのオイルステイン塗装する時に気を付けること
上向きの塗装(天井塗装など)はとても難しく塗料の粘りの少ない塗料(オイルステインや防虫防腐剤など)ではとくに塗装道具の刷毛などから塗料が手元に伝って軍手をしてても手を汚したり周囲を汚してしまいます。意外と塗装している持ち手ではなく塗料が入っているサゲ缶の方が塗料がタプタプと揺れてこぼしてしまう事もしばしばありますね。塗料飛散を最小限にするためには、できるだけ少ない量を持ち運んで作業するようにした方がいいですね。

外壁の色を選ぶポイントは少し濃い目で
外壁塗り替えの時に色決めをしますが、色見本のサイズが小さいので実際に塗ってみると大幅にイメージと違うという事が多々あります。見本のカタログは小さいので大きな面積となるとかなり薄い色と感じてしまいます。色決めをする時に悩む場合はアドバイスしていますので一言声をかけてください。色は少しの違いでも大きくイメージを変えてしまうのでとても難しいと思います。また、見本の色で決めるときは見本よりも少し濃い目の色を選ぶとイメージの色に近づくことが多いと思います。

スプレーによる吹付塗装の奥深さを知りました。
今日もスプレーガンによる吹付塗装工事をしました。吹付塗装は昨日も同じようにしましたが今日は昨日よりもムラができたり吹きにくさを感じました。その理由の一つに昨日に比べて天気が悪く暗かったので吹きムラになりやすかったですね。あと湿度の変化です。晴れの時よりも曇りや雨では湿度が高く、湿度が高いと塗料の乾きも遅くなるのでいつもよりも余分に吹き過ぎると塗料垂れの恐れがあるので吹き過ぎもダメで少なすぎでもムラができてダメです。気温や湿度に左右されてもいつも丁度いいように仕上げができるように努めています。

カレンダー
最近のコメント
- コンクリートブロックなどの塗装もよくしますが、塗り替えの場合でブロック花壇の塗装があります。ブロック塀の花壇は見える部分の外側を塗装しますが、花壇なので雨も入るし水撒きもします。常に濡れている状態が続くので中から水分が蒸発しようと外側に水分が出てきて塗装の面を押し上げて剝がれるという事もよくありました。花壇の塗装をする時には水分を通過できる塗料(透湿性)を使用するなど剥がれにくい塗料をお勧めします。
- サイデイング外壁のクリア仕上げは模様面に釘が撃ち込まれていることもあり、その釘頭が壁色にタッチアップされて変色しているので、その部分は予め補修して埋めておくかクリア仕上げした後に補修するか悩みますが、実際には最終的に透明を塗ると外壁の色も少し濃くなるなど変化するので先に色を調合してタッチアップ塗りをするのは難しいのではと思います。
- コーキング目地も同じで、きれいな状態になるように仕上げています。きれいな表面に仕上げるにはコーキングの癖「コーキングを出してからどのくらいで表面が乾いてくるのか?コーキング打設後に目地のマスキングテープはどのタイミングで取ったらいいのか。全ては早め早めに処理することが大事でコーキングをコントロールするには相当難しいのですが、今までの経験を生かしてどの季節でもきれいに仕上がるように調整して作業しています。
- コケの除去剤を実際に使用してみましたが、コケにかけてすぐに枯れるというものではなく数日間かけてゆっくり効いてくるみたいです。また、コケ以外にもカビの発生の多いので、塀など高圧洗浄で洗えるなら洗い流した方が早いと感じました。
- 塗装仕上げの基本は「速く均等に塗り広げる」事が重要で、樋の部分では繋ぎ目までを通しで塗り広げることで艶も均等な仕上がりとなるので、途中で手を止めないように気を付けて仕上げています。
- 弊社ではサイディング外壁も臭いの少ない水溶性塗料を使用することが多く耐久性に優れた塗膜と汚れにくい低汚染型の塗料(関西ペイント・トウペ)を使用しています。もちろん艶あり塗料と艶消し塗料があり、水弾き重視では艶あり塗料を推奨、和風の日本作りのお宅では艶消し塗料の落ち着いた空間作りなどお勧めしています。
- 古くなった屋根材(波板)は手で触ってみると分かりますがとても脆く少し手で押さえただけでもパリッとひび割れが出ることがあります。この場合は屋根の寿命なので台風が近づくこの季節は早めに取り換える事をお勧めします。強風で隣接お宅に飛んでいくとご迷惑おおかけしてしまう事もあるので早めの対応をお願いいたします。
- 厚膜塗装仕上げ通常よりも塗膜が分厚い分、施工単価も高くなりますが、耐久性が強いので車の駐車スペースやリフト走行などもできて硬い仕上がりとなります。
- 普段は雨の予想が出ている場合は塗装以外の養生(ビニール貼り)や清掃や下地処理など雨がいつ降っても大丈夫のように体制を整えてます。
- 屋根塗装の場合はある程度材料をまとめて練り合わせる(2液型塗料)ので、材料の効果反応を少しでも抑えるために材料は日陰に置くなど保管場所も考えて作業しています。