鉄骨に水性塗料で塗装してみたが、経年劣化で点錆が広がっていました。
先日、数年前に塗った外部の天井鉄骨を鉄部OKの水性塗料で塗って仕上げた部分を確認したところ点々の点錆がたくさん広がっていました。点錆が出ている状態は水性で塗って仕上げたというサインでもありますが、塗装前の状態も錆が出ていたので直ぐに広がってしまったようです。対策としては錆が少しでも出ていたら溶剤系のペンキ仕上げがベストですが、この現場の場合は塗装場所の真上が事務所になっていて有機溶剤の臭いが上に上がってしまうのを防ぐために臭いの少ない水溶性の塗料で塗装したためこのような状況となりました。
コメント0件木にボンドが付着しているとオイルステンの色がつかない
オイルステン塗装で気を付けないといけないのが「ボンドの部分は色がつかない」という事です。よくあるのが子供の工作などで木の組み合わせ部分に木工ボンドを使い強度を高めるのに使っていますが、ボンドがはみ出る部分は透明になっているので一見大丈夫だと思いますが、オイルステンの塗装は木に浸みこませる塗料なので塗料が弾いて色がつきません。ボンドがついている現場では濃い色のステイン塗装は余計に目立つので透明のニス仕上げだけにしておくといいですね。(但し、普通の溶剤系の塗料の場合はボンドの上にも色をつけることはできます。)
コメント0件雨の日の室内モルタル壁塗装の乾き具合
雨の日は外部工事はできなくても内部の塗装工事はできますが少し問題があります。それは、「塗装の乾き具合が遅い事」です。いくら室内だからと言っても外の湿気が中に入り込むため室内の湿度も上がって乾きを遅くしているように感じます。実際に塗装前のパテ処理でもパテの乾きですら遅くパテ後のペーパー処理も遅くなってしまい時間にロスができてしまいます。塗装の工期が迫っていれば仕方ないですが、余裕があれば雨じゃない日に施工したいものです。
コメント0件補修壁の色を調合して作る
色の調合は色合わせを仕事とする「調色師」という人がいるように色作りは難しく奥が深いといつも思います。今日も壁の色を部分補修するという事でなるべく近い色まで色を合わせて作りました。塗料の種類も水性塗料と溶剤系の塗料では乾いてみた時に雰囲気が変わるので、乾いた時の色に近い色となるように頑張りました。また、艶消し塗料と艶あり塗料でも乾いた時の色ののぼり具合「乾いた時に少し濃くなるのか薄くなるのか」を判断して少しでも近づくように作っています。
コメント0件時間が経った部分の補修塗りは難しい
以前、自分で塗装した現場で天井が漏水で穴開いてしまったので補修してほしいと依頼がありました。まだ数年しかたっていないので同じ番号の塗料を頼んで補修すれば大丈夫だと思い込んでいました。その材料を実際に塗ってみると「色が違う」という事が判明。同じ材料で同じように塗っても全く一緒にはなりません。塗装してから時間が経っているのと紫外線を浴びて塗料の色が変わっているので絶対というほど色は揃いません。部分補修で四苦八苦するなら切れ目がある部分「角まで」全部塗ってしまう方が手っ取り速いと思います。
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内部プラスターボードは艶あり仕上げ? or 艶消し仕上げ?
室内のボード壁は水性塗料で仕上げるのが普通ですが、艶あり仕上げと艶消し仕上げのどちらでも同じように塗装することができます。壁が多少汚れても雑巾で拭き取る事ができるのが艶あり仕上げで艶消し仕上げは雑巾で拭くと逆に汚れてしまいます。また、艶あり仕上げは光を反射しますので周囲を明るくして照明も少なくて済む省エネ効果があり、艶消し仕上げは落ち着いた雰囲気に仕上がりますね。
プラスターボードの艶あり仕上げ コメント0件ローラー塗りは様々な形状に対応できます。
よく問い合わせがあるのは「壁のトタンや屋根のトタンの波型トタンは刷毛塗りがいいのか」という質問です。もちろん刷毛塗りでも十分塗れますが作業性を考えるとローラー塗りの方が早く塗れるかと思います。ローラー塗りと言っても波型のトタン形状の場合は凹凸が大きいのでローラーがうまく当たらずきれいに塗れないと思います。きれいに塗るにはしっかりとトタンの面に密着しなければならないのでローラーの毛丈が長いものを選ぶといいと思います。最近では小型のミニローラーのタイプがあり、小さいインチでも毛の長いタイプがあるので使い勝手の良い方を選ばれると良いと思います。
コメント0件トタン板にシルバー色を塗る時の基本
シルバー色の塗装って普通の塗料と違い塗ってみると狭い部分も塗りやすく塗り広げやすいと感じます。弊社は昔から合成樹脂のシルバー色(一般に言うペンキのシルバー色)をよく使いますがローラー塗りよりも刷毛塗り仕上げの方が意外ときれいに仕上がりますね。また、下塗りに錆止めを塗っておくと上塗りのシルバー色も色が揃いやすいです。錆止めも赤さび色を塗ってもシルバーの隠ぺい力(上塗りのシルバー色の方が赤さび色を隠す力が強く赤さび色が透けて見えない)があるのでとても塗りやすいです。やってはいけないことはシルバー色の吹付仕上げです。シルバー色は塗料が軽く吹付すると周囲に飛散しやすく離れた場所まで汚してしまうので養生ができない場合は吹付は避けましょう。
コメント0件安全柵などの黄色の塗装に苦戦
鉄骨屋さんなどで新規の安全柵や手すりなど依頼を受けることがありますが、何度塗っても難しいといつも感じます。鉄骨屋さんの場合は鉄を溶接してあるだけなので手すりなどのパイプは黒い状態です。この黒い色から鮮やかな黄色に変えることは正直言って至難の業だと思います。吹付にしてもローラー塗りにしても一度白く塗りつぶして乾いたら黄色を塗っていく感じとなりますが、その黄色も一回ではきれいにおさまらないので何度も塗り重ねて仕上げていきます。少しでも簡単に仕上げるためには速乾性の材料に変えて塗り重ねのタイミングを早めるとか、吹付ができれば色の付きも早くなると思います。
コメント0件木の着色をすぐに乾かしたい
木の着色はステイン塗装が一般的ですが、刷毛で塗って直ぐにウエスで拭き取り日に当てたり風を送るなどすれば比較的早く乾くと思います。塗りつぶし仕上げの場合、水性の塗料で薄く塗って乾いたらもう一度塗るなど塗料をためないように薄く延ばしてかすれるように塗り重ねると乾きも速いですね。もちろん日に当てたり風に当てるなどすればもっと早く乾くでしょう。どんな塗装も薄く塗り重ねる事と塗り重ねには一乾かす事をすればきれいに仕上がります。
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最近のコメント
- コンクリートブロックなどの塗装もよくしますが、塗り替えの場合でブロック花壇の塗装があります。ブロック塀の花壇は見える部分の外側を塗装しますが、花壇なので雨も入るし水撒きもします。常に濡れている状態が続くので中から水分が蒸発しようと外側に水分が出てきて塗装の面を押し上げて剝がれるという事もよくありました。花壇の塗装をする時には水分を通過できる塗料(透湿性)を使用するなど剥がれにくい塗料をお勧めします。
- サイデイング外壁のクリア仕上げは模様面に釘が撃ち込まれていることもあり、その釘頭が壁色にタッチアップされて変色しているので、その部分は予め補修して埋めておくかクリア仕上げした後に補修するか悩みますが、実際には最終的に透明を塗ると外壁の色も少し濃くなるなど変化するので先に色を調合してタッチアップ塗りをするのは難しいのではと思います。
- コーキング目地も同じで、きれいな状態になるように仕上げています。きれいな表面に仕上げるにはコーキングの癖「コーキングを出してからどのくらいで表面が乾いてくるのか?コーキング打設後に目地のマスキングテープはどのタイミングで取ったらいいのか。全ては早め早めに処理することが大事でコーキングをコントロールするには相当難しいのですが、今までの経験を生かしてどの季節でもきれいに仕上がるように調整して作業しています。
- コケの除去剤を実際に使用してみましたが、コケにかけてすぐに枯れるというものではなく数日間かけてゆっくり効いてくるみたいです。また、コケ以外にもカビの発生の多いので、塀など高圧洗浄で洗えるなら洗い流した方が早いと感じました。
- 塗装仕上げの基本は「速く均等に塗り広げる」事が重要で、樋の部分では繋ぎ目までを通しで塗り広げることで艶も均等な仕上がりとなるので、途中で手を止めないように気を付けて仕上げています。
- 弊社ではサイディング外壁も臭いの少ない水溶性塗料を使用することが多く耐久性に優れた塗膜と汚れにくい低汚染型の塗料(関西ペイント・トウペ)を使用しています。もちろん艶あり塗料と艶消し塗料があり、水弾き重視では艶あり塗料を推奨、和風の日本作りのお宅では艶消し塗料の落ち着いた空間作りなどお勧めしています。
- 古くなった屋根材(波板)は手で触ってみると分かりますがとても脆く少し手で押さえただけでもパリッとひび割れが出ることがあります。この場合は屋根の寿命なので台風が近づくこの季節は早めに取り換える事をお勧めします。強風で隣接お宅に飛んでいくとご迷惑おおかけしてしまう事もあるので早めの対応をお願いいたします。
- 厚膜塗装仕上げ通常よりも塗膜が分厚い分、施工単価も高くなりますが、耐久性が強いので車の駐車スペースやリフト走行などもできて硬い仕上がりとなります。
- 普段は雨の予想が出ている場合は塗装以外の養生(ビニール貼り)や清掃や下地処理など雨がいつ降っても大丈夫のように体制を整えてます。
- 屋根塗装の場合はある程度材料をまとめて練り合わせる(2液型塗料)ので、材料の効果反応を少しでも抑えるために材料は日陰に置くなど保管場所も考えて作業しています。