鉄骨階段が「サビサビ」だけど塗装できる?? って相談されました。
「鉄骨部分は錆びるもの」と最初から思っているので(この程度錆びていたらこの材料を使うとか、錆が出にくいような塗装仕様で施工する)など錆対策を考えながら施工しています。錆止めだけでは錆を抑える事は難しく、錆止めの上に塗る材料というのも大事です。いかに素地(鉄部)と空気の遮断ができるか?とか、雨などの当たる部分は水弾きなどの耐候性ができるだけ長続きする材料選びをするなど錆止めと上塗りの組み合わせも無限にあり選択するのも難しい所です。劣化の進んだ錆のひどい鉄骨階段でもサビ取りをしっかりと清掃することや錆止め前の処理材を塗る事や上塗りの回数を増やすなど様々な対策や提案ができると思います。

雨が降った時に軒樋から水が溢れてベランダ床が劣化することも。
ベランダの床や立ち上がりのサイディング外壁の劣化が気になると依頼を受けて見に行くと、樋の中は落ち葉で満タンでした。落ち葉は屋根から揺れ落ちて軒樋へ行き竪樋へゆっくり移動していきます。問題は樋の中で腐葉土みたいに硬くなっていくので少しの雨でも雨水が逆流して溢れます。条件によっては近くの山や大きな木から飛んでくることもありますので、溢れないようにするには竪樋をもう一本増やすか竪樋の太さをアップするなど対策をした方がいいと思います。樋からあふれた雨の衝撃は意外と強いので意外と壁も傷んでいました。
コメント0件サイディングなど劣化が進んでしまうと塗装で保護できなくなる
サイディング外壁などで劣化が進んだ現場を見たことはありますが、外壁表面がボロボロと取れたり捲れるなどして穴が開いていました。このような場合は劣化しやすい条件が重なっていたと思います。まず、軒樋が割れて雨水が漏れるなど同じところに流れ続けて外壁の表面が柔らかくなっていたことが一番大きいですが、外壁の表面の塗装も劣化して水弾き性能がなくなり逆に水を吸い込みやすい状態となっていたことが余計に劣化したと考えられます。穴が開いてしまうと塗装で直せなくなるのでその部分を切り取り補修するか別の素材(水弾きと流れをよくするガルバ鋼板などの張り替え)にするなど雨水を吸収しない素材への転換も視野に入れて考えた方がいいと思います。
コメント0件鉄骨の塗装に合わせて明り取りの波型ポリカ屋根も交換を行っています。
ガレージなどの鉄骨塗り替え工事を承っていますが、鉄骨柱や梁の塗装以外にもこの際劣化したポリカ波型屋根も新品に交換しようという方も多いので塗装に合わせて交換工事も行っています。屋根の色も透明や色付きのブラウン色などご希望により取り付けを行っています。また、現場によっては屋根に付属している樋の清掃や交換など雨水の流れを確認するなどしています。

鮮やかな黄色や赤色は色が塗りにくく、綺麗におさまりにくい
色がきれいにおさまりにくいと言われる鮮やか系の色「黄色・真っ赤」などで工場などでは安全色として使用されますが、塗り替えなどをする時はまずそのまま上塗りをしないで必ず下塗りをしてからにしましょう。下塗りは上塗りの色にもよりますがほとんどの場合は白色の下塗りが適しているので白色の下塗りをしてから上塗りを塗ります。上塗りも一回じゃおさまらない場合は乾いてからもう一度塗ってみると更に鮮やかに仕上がります。
コメント0件タイルやレンガなどの模様のあるサイディング外壁は塗った方がいいの?
模様外壁サイディングは年数が経ってもあまり変化なく維持しているように見えますが、実際のところ間近で見てみると隙間が開いていたり目地コーキングが劣化しているなど一般的な外壁サイディングと変わらず劣化しているので塗装した方がいいですね。劣化が進み過ぎてしまうとペンキのように塗りつぶしで色を付けないとだめですが、状態がいいようなら以前の模様を生かせる透明のクリアー塗装が可能ですのでこの方法をお勧めしています。


再塗装(塗り替え)するとどんな効果が期待できるか?
塗り替え工事で1番の魅力は「外壁の保護」だと思っていますが、中には「自宅の劣化した外壁を見て来る塗装営業から逃れるため」という方もいました。弊社はそのような営業はしてないのでよくわかりませんが自分なら嫌ですね。いろいろと言われるのも嫌ですし塗装工事も高額なのであれこれ言われると余計ですね。なので弊社は塗り替えしたいお客様からの依頼のみで承っています。ちなみに塗り替えすると艶あり仕上げでは艶がチカチカするのでいかにも「塗り替えした」と分かります。その分、塗装営業が来る確率はグッと下がりますよね。またその使用した塗料が丈夫な塗料であるほど艶が落ちにくいので長期間家を守る事ができてしつこい営業からも守ることはできるでしょう。
コメント0件ニスを塗ると木目や色合いが蘇ります。
木箱の展示棚の新規塗装でニス仕上げをしました。透明のニスですが塗った部分は色が変わるのでどこまで塗ったのか目で分かります。ニスの塗装は難しく一回塗りではきれいに仕上がりません。下塗り材を塗って乾かすと木の細かいトゲが毛羽立つのでペーパーで優しく取り除くと仕上がりが滑らかになりきれいに仕上がります。木材は吸い込みがありこれからの季節は比較的に乾きが早いので作業工程に手間がかかっても次の段取りがしやすいですね。




シャッターも塗装劣化してくるので錆が広がる前に塗り替えしたいです。
シャッターのステンレス製もありますが、一般的には鉄製が主流だと思いますので両脇のレールの根元部分は錆が出やすいと思います。塗装方法も現場によって異なりますがシャッターの形状が複雑なものほどスプレーガンによる吹付けが主流だと思います。吹付仕上げはやっぱり周囲への塗料飛散が心配なので足場などで囲い養生ビニールで完全に封鎖してその中で吹付け仕上げをします。塗料も弱溶剤と言えども有機溶剤なので防毒マスクでしっかりとガードして塗装しています。




塗り替えの工事で塗装工事は何が決め手ですか?
塗装工事を考えるときはどんなタイミングでしょうか? 単純に10年以上経ったからとかコケや色落ちなどの見た目の変化なども心配になると思います。自分から気が付いて塗装工事を依頼される方はまだ大丈夫ですが、知らない営業の方が急に来た時は困りますよね。実際に自分の家にも営業の方が来まして話が始まってしまったのでしばらく聞いていたのですが、自分も仕事帰りでペンキの付いた服装で対応していたのにそれでも塗装の話をしてくるなんてどう思いますか?外にも中村塗装の看板も出ているのに気が付かなかったそうです。塗装工事というのは危険な高所作業以外は誰でも塗る事はできますし動画を見れば塗り方もわかりやすいのですが実際に塗ってみるとイメージと違うってことありますよね。何でもそうですがそれは「経験値の違い」で同じ塗料でも塗料の濃さや塗り方や汚さないように養生するなど、きれいに見えるように仕上げるという事を常に考えながら塗るのがプロの仕事です。塗装は塗る人によって仕上がり以外にも本来の塗装の効果が出せるかという事もあるのでプロの私たちにお任せ下さい。


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- コンクリートブロックなどの塗装もよくしますが、塗り替えの場合でブロック花壇の塗装があります。ブロック塀の花壇は見える部分の外側を塗装しますが、花壇なので雨も入るし水撒きもします。常に濡れている状態が続くので中から水分が蒸発しようと外側に水分が出てきて塗装の面を押し上げて剝がれるという事もよくありました。花壇の塗装をする時には水分を通過できる塗料(透湿性)を使用するなど剥がれにくい塗料をお勧めします。
- サイデイング外壁のクリア仕上げは模様面に釘が撃ち込まれていることもあり、その釘頭が壁色にタッチアップされて変色しているので、その部分は予め補修して埋めておくかクリア仕上げした後に補修するか悩みますが、実際には最終的に透明を塗ると外壁の色も少し濃くなるなど変化するので先に色を調合してタッチアップ塗りをするのは難しいのではと思います。
- コーキング目地も同じで、きれいな状態になるように仕上げています。きれいな表面に仕上げるにはコーキングの癖「コーキングを出してからどのくらいで表面が乾いてくるのか?コーキング打設後に目地のマスキングテープはどのタイミングで取ったらいいのか。全ては早め早めに処理することが大事でコーキングをコントロールするには相当難しいのですが、今までの経験を生かしてどの季節でもきれいに仕上がるように調整して作業しています。
- コケの除去剤を実際に使用してみましたが、コケにかけてすぐに枯れるというものではなく数日間かけてゆっくり効いてくるみたいです。また、コケ以外にもカビの発生の多いので、塀など高圧洗浄で洗えるなら洗い流した方が早いと感じました。
- 塗装仕上げの基本は「速く均等に塗り広げる」事が重要で、樋の部分では繋ぎ目までを通しで塗り広げることで艶も均等な仕上がりとなるので、途中で手を止めないように気を付けて仕上げています。
- 弊社ではサイディング外壁も臭いの少ない水溶性塗料を使用することが多く耐久性に優れた塗膜と汚れにくい低汚染型の塗料(関西ペイント・トウペ)を使用しています。もちろん艶あり塗料と艶消し塗料があり、水弾き重視では艶あり塗料を推奨、和風の日本作りのお宅では艶消し塗料の落ち着いた空間作りなどお勧めしています。
- 古くなった屋根材(波板)は手で触ってみると分かりますがとても脆く少し手で押さえただけでもパリッとひび割れが出ることがあります。この場合は屋根の寿命なので台風が近づくこの季節は早めに取り換える事をお勧めします。強風で隣接お宅に飛んでいくとご迷惑おおかけしてしまう事もあるので早めの対応をお願いいたします。
- 厚膜塗装仕上げ通常よりも塗膜が分厚い分、施工単価も高くなりますが、耐久性が強いので車の駐車スペースやリフト走行などもできて硬い仕上がりとなります。
- 普段は雨の予想が出ている場合は塗装以外の養生(ビニール貼り)や清掃や下地処理など雨がいつ降っても大丈夫のように体制を整えてます。
- 屋根塗装の場合はある程度材料をまとめて練り合わせる(2液型塗料)ので、材料の効果反応を少しでも抑えるために材料は日陰に置くなど保管場所も考えて作業しています。