屋根と同じくらい防水性能が大事な「ベランダ床の防水性」
ベランダの床がどんな状態か分かりませんが、大きく分けて「防水シート床」・「FRP床」・「モルタル床」・「トタン板金床」です。床面の塗装材料や塗装工程によっては安く塗装できるものとできないものがあります。下地の状態にもよりますので現物を見させていただきお見積りを製作しています。また、防水シートの塗装は素材によって塗装密着性が弱く塗装に適していないものも中にはありますので専門の床塗料メーカーに判断して頂き最善の選択をしています。

外壁の約7割はサイディング外壁と言われていますが、劣化しやすい目地は大丈夫?
住宅の約7割がサイディング外壁という話を聞いたことがありますが、長年きれいな状態を維持していくのはどんな外壁でも難しと思います。特にサイディング外壁は目地のコーキング劣化が命取りになるという事もありますので目地の亀裂や浮き剝がれなどがあればその部分だけでも処理するか、全体的に劣化しているなら塗り替えの時期という事になります。日差しの強い西面や南面などが比較的に早く傷むので観察して劣化しているようなら早く処置したいですね。


何年経ってもあまり変わらない外壁の色とツヤ
外壁塗装した数年後に現場確認もかねて見て回っていますが、シリコン塗装でも5年や10年経っているというのに色と雰囲気がそのままって滅多にないですよね。その色とは濃くも薄くもないアイボリー系の色で最初から艶消し仕上げがかなり長持ちすると感じました。最初から艶が無いので艶の変化が気にならないと思いますし、アイボリー系の色も経年劣化のチョーキング現象の色に似ているので長持ちするというよりは色の変化が少なく違和感がないですね。

塗装の剝がれる心配がない木部塗装はオイルステイン系の防虫剤塗装
外部で使用する新規の塗装はオイルステイン系の防虫剤塗装が絶対にお勧めですね。色が木部に浸み込んでしまうので年数が経っても色が剝がれてくる心配もなく雨や紫外線を受けても変化が少ないので比較的に長持ちします。塗料も水性系や油性系とあり、手軽に塗って仕上げるには水性系、少し臭いはありますが丈夫に仕上げたい場合では油性系と使い分けて使用する事ができます。また、カラーバリエーションも豊富で以前の暗い色だけではなく明るい色もありますね。

遮熱塗装は艶の状態が長続きするほど遮熱効果は高い?
遮熱効果の高さで言えば光を効率よく反射する白色が間違いないと思いますが、白色は雨が降ると雨筋などで直ぐに汚れやすいという事がありますね。白色を塗っても数年後にはグレー色になっているという事もよくあります。また遮熱塗装でも材料の違い(耐候性の違い)もあると思います。例えばシリコン遮熱塗装とフッ素遮熱塗装ではフッ素の方が材料費も高いですが塗膜の力(塗膜の艶の維持)も当然違ってきます。長い目で見たらフッ素遮熱をお勧めしますが、コストパフォーマンスという意味ではシリコン遮熱がお勧めですね。


塗り替えには「高圧洗浄が必須」だと感じます。
塗り替え作業に高圧洗浄はとても大事だと感じることはよくあります。それはなぜかと言うと「下地が汚れていると圧倒的に密着性が悪い事」です。屋根や外壁で言えばコケ汚れや風で舞い上がった砂埃など、ゴミがある上に塗装しても密着しないのでせっかくの塗装が無駄になってしまいます。高圧洗浄は高圧の水圧をかけて叩きながら・引っ搔きながら下地の弱い所も削り取るので塗装後の「塗膜の浮き」などの心配もなくなります。場所によっては洗えない所もあると思いますのでそんな場所はサンドペーパーなどの目荒らし下地処理や油などが付着していたら脱脂処理などウエスで拭き取るなどの処理法もあります。

雨の降る時に天井の塗装をしたけど、塗装面の乾きが極端に遅い。
雨の降る時に雨の影響を受けない濡れない場所の塗装をしますが、上手くいかないとか塗り心地がいつもと違うと感じることがよくあります。それは雨の影響の「湿気」が大きく関係しています。その湿気が塗装するものにまとわりつき更に湿度が高くなると油性塗装の場合では刷毛が滑って全く色がつかないってこともあります。どうしてもその日に塗装したい場合はストーブなどで乾燥させたり送風したりと思った以上に手間がかかります。いうまでもありませんが晴れて湿度の低い良い日を選んで塗装することで仕上がりも違いますね。

屋根同様にベランダ床も紫外線などのダメージを受けます。
ベランダの床の塗装も外壁同様に劣化してくるので同じタイミングで塗り替える事をお勧めします。ベランダ床で塗装する床の素材は「FRP床」や「防水シート」などですが、劣化してくると表れる症状としてFRP床の場合はガラス繊維質の綿のような繊維が表面に出て、歩いた時に風が吹くと繊維がほどけて少しずつ劣化します。また防水シートの場合ではシートのシワや亀裂が心配ですね。目に見えない細かい亀裂でも時間の経過とともに大きくなり、そこから水が入ったり空気が入ると次第に全体に広がっていきます。それこそ劣化してからでは遅いので外壁塗装や屋根塗装のタイミングでベランダ面も塗装をした方がいいと思います。

おかげさまで今日誕生日を迎えました。
本日、私事ですが誕生日を迎えました。歳は言えませんが40代後半です。光栄なことで先日ご結婚された水卜アナウンサーと同じ日の生まれです。めでたいのか分かりませんが自分は歳をとりたくないですし、家族も何となく祝ってくれる状態なので、「これマジで頑張らねば」と思う日になりました。自分には塗装の技術しかありませんが、「誰でも塗れる」から「自分でしか塗れない」という技術を出していければと思います。また今でも思いますが、塗装は本当に奥が深いと思います。

今と同じ色を塗るために色調合・色合わせをして少しでも近い色を作る
色を作るのに色を足して混ぜていけばいろんな色を作ることはできますが、お客様から「今と同じ色合いにしてほしい」と依頼を受けると現物に合わせてある程度の近い色を作る事はできます。色調合も普段からの勘で入れる量の微調整をしながら作るのでかなり難しいと思います。自分も最初の頃は何でも混ぜ合わせていけばできると自信満々で調合していましたが、ジュース缶1本あれば足りるところをなんと一斗缶4本も作って怒られたことを覚えています。色作りは奥が深いとその時実感しました。

カレンダー
最近のコメント
- コンクリートブロックなどの塗装もよくしますが、塗り替えの場合でブロック花壇の塗装があります。ブロック塀の花壇は見える部分の外側を塗装しますが、花壇なので雨も入るし水撒きもします。常に濡れている状態が続くので中から水分が蒸発しようと外側に水分が出てきて塗装の面を押し上げて剝がれるという事もよくありました。花壇の塗装をする時には水分を通過できる塗料(透湿性)を使用するなど剥がれにくい塗料をお勧めします。
- サイデイング外壁のクリア仕上げは模様面に釘が撃ち込まれていることもあり、その釘頭が壁色にタッチアップされて変色しているので、その部分は予め補修して埋めておくかクリア仕上げした後に補修するか悩みますが、実際には最終的に透明を塗ると外壁の色も少し濃くなるなど変化するので先に色を調合してタッチアップ塗りをするのは難しいのではと思います。
- コーキング目地も同じで、きれいな状態になるように仕上げています。きれいな表面に仕上げるにはコーキングの癖「コーキングを出してからどのくらいで表面が乾いてくるのか?コーキング打設後に目地のマスキングテープはどのタイミングで取ったらいいのか。全ては早め早めに処理することが大事でコーキングをコントロールするには相当難しいのですが、今までの経験を生かしてどの季節でもきれいに仕上がるように調整して作業しています。
- コケの除去剤を実際に使用してみましたが、コケにかけてすぐに枯れるというものではなく数日間かけてゆっくり効いてくるみたいです。また、コケ以外にもカビの発生の多いので、塀など高圧洗浄で洗えるなら洗い流した方が早いと感じました。
- 塗装仕上げの基本は「速く均等に塗り広げる」事が重要で、樋の部分では繋ぎ目までを通しで塗り広げることで艶も均等な仕上がりとなるので、途中で手を止めないように気を付けて仕上げています。
- 弊社ではサイディング外壁も臭いの少ない水溶性塗料を使用することが多く耐久性に優れた塗膜と汚れにくい低汚染型の塗料(関西ペイント・トウペ)を使用しています。もちろん艶あり塗料と艶消し塗料があり、水弾き重視では艶あり塗料を推奨、和風の日本作りのお宅では艶消し塗料の落ち着いた空間作りなどお勧めしています。
- 古くなった屋根材(波板)は手で触ってみると分かりますがとても脆く少し手で押さえただけでもパリッとひび割れが出ることがあります。この場合は屋根の寿命なので台風が近づくこの季節は早めに取り換える事をお勧めします。強風で隣接お宅に飛んでいくとご迷惑おおかけしてしまう事もあるので早めの対応をお願いいたします。
- 厚膜塗装仕上げ通常よりも塗膜が分厚い分、施工単価も高くなりますが、耐久性が強いので車の駐車スペースやリフト走行などもできて硬い仕上がりとなります。
- 普段は雨の予想が出ている場合は塗装以外の養生(ビニール貼り)や清掃や下地処理など雨がいつ降っても大丈夫のように体制を整えてます。
- 屋根塗装の場合はある程度材料をまとめて練り合わせる(2液型塗料)ので、材料の効果反応を少しでも抑えるために材料は日陰に置くなど保管場所も考えて作業しています。