外壁サイディング「模様・柄」付きのクリヤー仕上げをする時の条件
最近の傾向で外壁サイディングの塗り替え時によくあるのが「今のまま模様を残す」いわゆる透明のクリヤー塗装です。タイル柄・レンガ柄などタイルの様々な色に対して目地の色が黒やグレー色など色分けのしてある外壁材なので一色で塗りつぶすのがもったいないと思う方はクリヤー塗装がお勧めです。しかし、どの材質のサイディングの材でも塗装できるわけではないのが難しい所で塗装できない理由はいくつかありますが、確実にダメなのは塗装する材料と下地の相性が悪いと塗装しても剥がれてしまいます。塗装できるかどうかの判断は塗料メーカーに見てもらうのが一番ですが他にもクロスカット法やセロテープ法などである程度判断することはできます。稀に光触媒の施工がしてある場合もありますが、密着性が悪いので塗装はやめておいた方が無難です。

自分でトタン壁を塗装するときのコツは「薄塗り」+「均等塗り」で仕上げる
外壁以外でも塗装する時に気を付けていることは、まずは下地処理でペーパーなどで下地に薄く傷をつける「目荒らし」して塗装を開始します。塗装の仕方はとにかく薄く均等に塗り広げる事です。その時に塗料の濃さも関係してきますが、あまり濃すぎず薄すぎず刷毛やローラーで塗り広げやすい濃さに調整しておきます。薄く塗る事で下地の色が透けてムラが出ますが、乾いたらもう一度塗れば大丈夫なのでとにかく薄く均等に仕上げていきます。色が薄ければもう一度同じように塗れば揃ってきます。逆にたっぷり塗ってしまうと塗装ムラも大きくなり塗料流れ「塗料垂れ」や塗膜剥がれも心配されますのでその点を注意しながら塗装することをお勧めします。

これから気温が高くなる時期では遮熱塗装がお勧め
気温が高くなってくると屋根や外壁からも熱が伝わって室内も温度が上がってきます。そんな時は室内の温度上昇を少しでも軽減できる遮熱塗装がお勧めです。日当たりの良い屋根(カラーベスト屋根・トタン屋根)は屋根裏に熱をためやすいので遮熱塗装は有効です。もちろん、できれば色は明るめの色が反射率も高くなります。(白色は最大反射率)最近では外壁も遮熱塗装をすることも多くなりました。施工費用も出始めの頃より随分お値打ちになりましたので見積りの際にはコストパフォーマンスが高い耐候性2液型シリコン樹脂の遮熱塗装を是非とも。

色合わせ・色調合する時に気を付けていることは
外壁塗装・屋根塗装工事などで見本帳からではなく今現状の色で仕上げてほしいと依頼されたときは現物により近づけるよう原色の基本の色を少しづつ加えていきます。基本となる色は赤(赤錆び色)・黄色(明るい黄色)・黒であとは白色となります。アイボリー系の色では白色をベースに黄色から先に混ぜて赤色と黒色は元の色が強いので少量づつ加えて作ります。また、緑色系を作る時は青色と黄色を混ぜて作りますが、青系の入る色は更に難易度が上がるため普段から色作りしていないとパパっとはできません。色作りは作りたい色に対してどの色がどれだけ入っているのかを感覚や経験から感じ取り調合するものなので毎日作っていても失敗もあるので調色師という仕事があるほど難しいことだと思います。

無垢で無塗装の玄関柱をきれいにするためにはシミ・アク抜き工法
玄関などの外部の木柱をきれいにするには雨が当たって木の色が黒く変色している所を少しでも落とすためにシミ・アク抜き(漂泊)する方法があります。これは木の汚れに特化した洗浄剤で汚れに反応して泡が出てきます。洗浄剤を付けてしばらく置いてから水で洗い流すことを2~3度繰り返すと翌日乾いてきれいな状態に戻ってきます。この方法は特別な薬品を使う工事で顔や目に入らぬよう保護具を着用して作業しないと危険ですのでお困りでしたらご依頼ください。また、ニスやペンキを塗って変な剝がれ方をしている場合などでも剥離剤を使って劣化した塗膜を剝がし防虫剤などで塗り直す工法などもありますのできれいに生まれ変わります。

コーキングの劣化スピードは素材・質・幅・深さ・メーカーにより大きく異なる
コーキング処理をするところは様々ですが、外壁サイディングの目地などではコーキング処理をしますね。問題は新築時の新規コーキング打設で別々の物件を参考にしましたが、同じ建物年数でもメーカーはもちろん外壁の素材や目地の幅・深さ・シールの種類「1液型・2液型」などによっても大きく違う事がわかりました。劣化の進んだ目地処理はもちろん切り取り打ち替え施工をしますが、同じ年数で同じ条件でも劣化してない目地では本当に打ち替えをしなければいけないのかと思えるほど劣化してない物件もあり驚いたこともあります。その場合、打ち増しにするのか、打ち替えにするのか、そのまま塗装するのかお客様に選択して頂くこととなりますので最良の選択ができるよう現場状況に応じてアドバイスしています。

5月ですね。気温も高めです。
気付けばもう5月に入りましたね。気温も高くて破風板や樋の塗装をしてても乾きがとても速い!塗装工事をするには作業性抜群でしかもきれいに仕上がります。通常この時期は塗装塗り替えシーズンの始まりで忙しくなりますが、コロナの影響もあり工場などの工事もストップや延期という事でいつものペースではありませんが、またこれから挽回していくという気持ちで頑張っていこうと思います。コツコツではありますが仕上げりや塗装技術など日々磨いていますのでこれからもよろしくお願いします。
コメント0件塗装工事の最適な季節とは
塗装工事をするのにいつがいいですか?ってよく聞かれます。基本的に暑くても寒くても塗料は対応しているので大丈夫ですが、年に一回か二回ほど蒸し暑い多湿の時がありますよね。その時と雨天以外であれば大丈夫です。塗料の方も日々進化していて少し外壁が湿気などで濡れていても晴れの時に塗装したような密着性やきれいな仕上り状態にできる塗料も普通にあります。ただ、気分的に寒いよりも暖かな晴れた日が望ましいのは言うまでもありません。これからの時期は塗装工事にとってとても最適日となりますのでコツコツと作業していけたらと思います。

鉄骨階段手摺を塗り替えるときのポイント
外部鉄骨や手すりの塗り替えで重要なポイントは清掃です。旧塗装塗膜の剥がれがある場合では皮スキなどの道具を使って剝がせるだけ剝がして、錆が出ている事がほとんどなのでワイヤーブラシなどを使って下地処理をします。錆が出ていない場合は塗装劣化(チョーキング現象)だけなら水にぬらしたウエスや雑巾でチョークの粉を丁寧に拭き取る事で錆止めや上塗り材の塗料のノリや密着性が増しますのでお勧めの下地作り方だと思います。

外部塗装工事で劣化の程度により材料がたくさん必要になる事もある
塗り替えのタイミングはそれぞれで10年以内・10年から15年以内・15年以上など材質・構造・立地条件などで変わりますが10年目の塗り替えと15年目の塗り替えでは見た目ではわからない表面劣化が進んでいて早い時期より遅い時期の塗り替えでは予定していたよりも2~3割り程塗料も余分に必要になることがあります。また、サイディング外壁の場合では表面の色落ち具合、モルタル外壁(とくにリシン壁)では年数が経つごとに乾燥傾向となり塗料吸込み率が高くなり予想以上に材料を必要とすることがあるので下地処理の仕方や吸い込み止め剤を先に塗っておくなど対策が必要です。

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- コンクリートブロックなどの塗装もよくしますが、塗り替えの場合でブロック花壇の塗装があります。ブロック塀の花壇は見える部分の外側を塗装しますが、花壇なので雨も入るし水撒きもします。常に濡れている状態が続くので中から水分が蒸発しようと外側に水分が出てきて塗装の面を押し上げて剝がれるという事もよくありました。花壇の塗装をする時には水分を通過できる塗料(透湿性)を使用するなど剥がれにくい塗料をお勧めします。
- サイデイング外壁のクリア仕上げは模様面に釘が撃ち込まれていることもあり、その釘頭が壁色にタッチアップされて変色しているので、その部分は予め補修して埋めておくかクリア仕上げした後に補修するか悩みますが、実際には最終的に透明を塗ると外壁の色も少し濃くなるなど変化するので先に色を調合してタッチアップ塗りをするのは難しいのではと思います。
- コーキング目地も同じで、きれいな状態になるように仕上げています。きれいな表面に仕上げるにはコーキングの癖「コーキングを出してからどのくらいで表面が乾いてくるのか?コーキング打設後に目地のマスキングテープはどのタイミングで取ったらいいのか。全ては早め早めに処理することが大事でコーキングをコントロールするには相当難しいのですが、今までの経験を生かしてどの季節でもきれいに仕上がるように調整して作業しています。
- コケの除去剤を実際に使用してみましたが、コケにかけてすぐに枯れるというものではなく数日間かけてゆっくり効いてくるみたいです。また、コケ以外にもカビの発生の多いので、塀など高圧洗浄で洗えるなら洗い流した方が早いと感じました。
- 塗装仕上げの基本は「速く均等に塗り広げる」事が重要で、樋の部分では繋ぎ目までを通しで塗り広げることで艶も均等な仕上がりとなるので、途中で手を止めないように気を付けて仕上げています。
- 弊社ではサイディング外壁も臭いの少ない水溶性塗料を使用することが多く耐久性に優れた塗膜と汚れにくい低汚染型の塗料(関西ペイント・トウペ)を使用しています。もちろん艶あり塗料と艶消し塗料があり、水弾き重視では艶あり塗料を推奨、和風の日本作りのお宅では艶消し塗料の落ち着いた空間作りなどお勧めしています。
- 古くなった屋根材(波板)は手で触ってみると分かりますがとても脆く少し手で押さえただけでもパリッとひび割れが出ることがあります。この場合は屋根の寿命なので台風が近づくこの季節は早めに取り換える事をお勧めします。強風で隣接お宅に飛んでいくとご迷惑おおかけしてしまう事もあるので早めの対応をお願いいたします。
- 厚膜塗装仕上げ通常よりも塗膜が分厚い分、施工単価も高くなりますが、耐久性が強いので車の駐車スペースやリフト走行などもできて硬い仕上がりとなります。
- 普段は雨の予想が出ている場合は塗装以外の養生(ビニール貼り)や清掃や下地処理など雨がいつ降っても大丈夫のように体制を整えてます。
- 屋根塗装の場合はある程度材料をまとめて練り合わせる(2液型塗料)ので、材料の効果反応を少しでも抑えるために材料は日陰に置くなど保管場所も考えて作業しています。