破風板は高圧洗浄できれいになるけど、強く洗いすぎに注意する。
住宅で劣化しやすい部位に当たる屋根のひさし部分の破風板ですが、塗り替えのタイミングで外壁と一緒に破風板も洗い流しています。もともと破風板に塗ってある塗料がペンキ仕上げ(塗りつぶし塗装)か、防虫剤による仕上げ(浸透性塗料仕上げ)なのかによって洗ったときの感じは異なります。ペンキ仕上げでは破風板に塗膜を作っているので水弾きがあるか、もしくは劣化が進んで剝がれている場合は水圧でよけいに剥がれるか、状態によって違います。変わって防虫剤による仕上げの場合は塗膜を作らない分、経年劣化で薄くなっていくので水圧で洗い流したときに汚れと同時に木の表面を傷めてしまう事もあるのであまり強すぎないよう圧力の微調整して作業しています。水圧で木を傷めた場合はしっかりと乾いてからサンドペーパーなどで表面処理をすると以前の風合いに戻ってきます。
破風板の高圧洗浄水洗い コメント0件壁がコケで覆われているけど塗装できるか。(相談事案)
実際に外壁がコケで緑色に変色している部分の塗装工事はよく行っています。そのようになるには様々な条件が重なり、ある現場では家のすぐ隣に小川がありその川の水蒸気(湿気)が外壁に付着してコケが広がってしまうという事もありました。とにかく外壁のコケを高圧洗浄でしっかりと洗い流してコケの繁殖しにくい塗料で塗装を仕上げるか、外壁の表面のオウトツがあれば少しでもフラットにして水はけのよい環境になるよう仕上げると状況も変わると思います。
コメント0件塗りムラのできる原因→塗装が乾く前に均等に均す技術が必要。
塗装は塗料が液体から固体へ変わる化学変化を利用して仕上げています。きれいに仕上がるかどうかは塗料が液体の状態の時に垂れないよう均等に塗り広げる事ができるか? という事が重要になってきます。塗料の乾いてくる時間は使用する塗料によって異なります。弊社が使用している軒天井に使う防カビ塗料は乾きが早く冬でも塗装後30分以内には乾いてきます。外壁に塗る下塗り材も水性塗料ですが1時間以内には乾いてきますし、上塗りが有機溶剤系の2液型塗料でも2時間程度で指触乾燥は可能です。という事で塗料によって乾き具合にどの程度かかるのか普段から使用している材料であれば予想できるので色分けなどがあれば色がにじまないように先回りして施工するようにしています。
コメント0件外壁を一年でも長持ちさせるために弊社がしている事は
塗り替え工事を繰り返し行っているとその家々の特徴が見えてきます。例えば外壁であれば外壁が汚れやすいか汚れにくいかで塗装面も傷みは変わってきます。汚れやすい家はとにかく「ひさしが小さいか無い場合の家」です。逆に、昔からの軒先などが大きい場合「雨に当たらない・日に当たらない」などでは条件がいいです。汚れにくさは耐久性を維持しやすいのでそのような家は平均して長持ち傾向です。また、雨などが当たりやすい家を塗り替える場合は場所によりコケが繁殖しやすく外壁が緑色になっている所もあるので確実に洗い流すように心掛けて作業しています。
外壁 コケの状況 コメント0件浸透性の高い防虫剤塗料は塗料が奥まで浸み込み保護します。
木材に使用する防虫剤塗料は少しつけただけでも塗料が入り込むように浸透しやすいので防虫や防腐効果が高いと思いますが、塗料の粘り気があまりないので塗料がこぼれやすいとか飛散しやすいなど気を付ける点が多いです。最も注意すべきところは「手や腕などの皮膚に付着しても浸みこみやすい」のでゴム手袋や天井面では飛散する確率が高いので保護メガネなどの保護具を着用して安全に作業することに気を付けています。
コメント0件木材にニスを塗って仕上げたい場合の注意点。
木材に透明なニスを塗って仕上げたい場合、外部のような外に面した部分での使用はできるだけ避けてほしいと思います。それはなぜかと言いますと、雨や紫外線によって塗膜の劣化が早いのと透明なニスが劣化により白く濁って見苦しくなることが多いからです。そんな失敗で一番多いのは「玄関の柱にニスが塗って仕上げてある」所です。柱にニスを塗って美しく見せたいと思いますが、外部からの自然の影響で柱の下の方から傷みが始まり徐々に白く濁ってきます。対処法としては劣化した塗膜が厚い場合は剝離剤で劣化塗膜を徐々に剝がすか、薄い塗膜では電動のペーパーなどで塗膜を削り落とすしかないです。きれいにした状態でニスは塗らないで塗膜を作らない防虫剤のような塗料で着色して仕上げる方法がいいです。どうしてもニスのような透明に仕上げたいときはオスモカラーの外部用クリヤー塗装をウエスに付けて伸ばしながら塗るという事もできます。
コメント0件工場内を明るくするために艶ありの塗料で仕上げる
省エネ環境作りという事で工場の明かりも蛍光灯からLED型に変わってきています。私たちの塗装工事でも省エネに貢献できないか考えた所、工場内部の壁面をいつもの艶消し塗料仕上げから艶あり塗料仕上げに変更したところ照明の光を反射するので周囲がより明るくなり作業性が向上したと聞きました。艶あり仕上げにはもう一ついいことがあります。それは、壁が汚れたら雑巾やウエスで拭き取れることです。艶消し仕上げだと拭いたら逆に汚れてしまいますからね。
コメント0件鉄部の錆が出やすい条件とは
錆の発生しやすい場所はある程度は決まっています。外部では鉄骨柱の根元部分や鉄骨階段の根元部分(水切れの悪い場所ほど錆は発生しやすい)などです。そして内部では倉庫の天井などでも錆は発生します。雨に濡れない内部という環境でなぜ錆が出るのかというと、簡単に言えば湿気が原因です。雨の日や湿度の高い日に内部鉄骨を触ってみると分かると思いますが濡れていることが多いです。内部と言えども湿気をまといやすいので劣化する前には保護したい部分です。
コメント0件建物にとってコーキング・シーリング材の伸縮性能がとても大事
コーキング材などで建物保護に使用したいのが伸縮性能が高い材料です。揺れや気温などにより素材の伸縮が激しいと亀裂を起こして漏水などになりやすいのですが、最新の材料では条件により10年以上経っても変化なしで保護できる様なので頼もしいと感じます。その材料の特徴は柔軟性が大事で乾いても柔らかいのですが、唯一の欠点は時間が経っても表面はなかなか乾かない事です。特に冬場は乾くのに時間がかかりますね。
コメント0件外壁の汚れやすさは「ひさしの有無」が大きく左右する
外壁塗装してもその家々の環境や条件で耐久性や汚れやすさは大きく異なります。一般に昔からの家の場合は軒先やひさしとなる部分が大きいことが多く雨で直接塗れない事で塗装した面も劣化しにくく長持ちしやすいと思います。逆に今の家はひさしが小さい事や無い場合が多く雨で直接濡れて太陽の紫外線も受けやすい場合では塗装面の劣化しやすいと思います。
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最近のコメント
- コンクリートブロックなどの塗装もよくしますが、塗り替えの場合でブロック花壇の塗装があります。ブロック塀の花壇は見える部分の外側を塗装しますが、花壇なので雨も入るし水撒きもします。常に濡れている状態が続くので中から水分が蒸発しようと外側に水分が出てきて塗装の面を押し上げて剝がれるという事もよくありました。花壇の塗装をする時には水分を通過できる塗料(透湿性)を使用するなど剥がれにくい塗料をお勧めします。
- サイデイング外壁のクリア仕上げは模様面に釘が撃ち込まれていることもあり、その釘頭が壁色にタッチアップされて変色しているので、その部分は予め補修して埋めておくかクリア仕上げした後に補修するか悩みますが、実際には最終的に透明を塗ると外壁の色も少し濃くなるなど変化するので先に色を調合してタッチアップ塗りをするのは難しいのではと思います。
- コーキング目地も同じで、きれいな状態になるように仕上げています。きれいな表面に仕上げるにはコーキングの癖「コーキングを出してからどのくらいで表面が乾いてくるのか?コーキング打設後に目地のマスキングテープはどのタイミングで取ったらいいのか。全ては早め早めに処理することが大事でコーキングをコントロールするには相当難しいのですが、今までの経験を生かしてどの季節でもきれいに仕上がるように調整して作業しています。
- コケの除去剤を実際に使用してみましたが、コケにかけてすぐに枯れるというものではなく数日間かけてゆっくり効いてくるみたいです。また、コケ以外にもカビの発生の多いので、塀など高圧洗浄で洗えるなら洗い流した方が早いと感じました。
- 塗装仕上げの基本は「速く均等に塗り広げる」事が重要で、樋の部分では繋ぎ目までを通しで塗り広げることで艶も均等な仕上がりとなるので、途中で手を止めないように気を付けて仕上げています。
- 弊社ではサイディング外壁も臭いの少ない水溶性塗料を使用することが多く耐久性に優れた塗膜と汚れにくい低汚染型の塗料(関西ペイント・トウペ)を使用しています。もちろん艶あり塗料と艶消し塗料があり、水弾き重視では艶あり塗料を推奨、和風の日本作りのお宅では艶消し塗料の落ち着いた空間作りなどお勧めしています。
- 古くなった屋根材(波板)は手で触ってみると分かりますがとても脆く少し手で押さえただけでもパリッとひび割れが出ることがあります。この場合は屋根の寿命なので台風が近づくこの季節は早めに取り換える事をお勧めします。強風で隣接お宅に飛んでいくとご迷惑おおかけしてしまう事もあるので早めの対応をお願いいたします。
- 厚膜塗装仕上げ通常よりも塗膜が分厚い分、施工単価も高くなりますが、耐久性が強いので車の駐車スペースやリフト走行などもできて硬い仕上がりとなります。
- 普段は雨の予想が出ている場合は塗装以外の養生(ビニール貼り)や清掃や下地処理など雨がいつ降っても大丈夫のように体制を整えてます。
- 屋根塗装の場合はある程度材料をまとめて練り合わせる(2液型塗料)ので、材料の効果反応を少しでも抑えるために材料は日陰に置くなど保管場所も考えて作業しています。