洋瓦の塗り替えは下地処理の洗浄とコツコツ手塗りで
洋瓦の特徴で見た目はいいですが、塗り替えをする時は「洗いにくい・コケで足が滑りやすい・塗りにくい」とかなり大変な作業となります。高所作業なので足場(囲い足場)がないと洗浄時や塗装時に必要なネット養生が必要になりますし転落防止用としても絶対に必要です。屋根のコケが全体に広がっていると高圧洗浄でも取れないこともありますが、コケ取り剤や洋瓦専用の塗料で保護することができるので大丈夫です。屋根の形状も複雑だと吹付塗装で仕上げる場合もありますが、基本は刷毛塗りやローラー塗りの手塗り仕上げをしています。

モルタル外壁のひび割れ補修のポイントは
モルタル外壁のクラックひび割れを補修するポイントはヒビの状態をよく確認するという事です。ヒビ割れの幅・深さ・割れ方「進行方向」などで補修の仕方も変わります。割れの小さい場合はあまり目立たないように小さくコーキングやパテで補修する方法もありますが、塗装するのであれば下塗り材のフィーラーでも埋まるのであまり心配もいりませんが、大きな割れは大きく動く可能性があるのでコーキング材でも伸縮性の高い材料を使用した方がいいですね。また、コーキング打設前の面取り加工やシーラー塗布など細かいこともやっておくと耐久性も上がります。

スレート屋根の塗装をできるだけきれいに仕上げたい。
屋根塗装は高所作業となるので危険を伴います。特に屋根の洗浄前はコケ汚れがあるため水に少し塗れるだけでも足元はツルツルになってしまいます。高圧洗浄でできるだけきれいに洗い流し、しっかり乾燥させる。その後も使用する塗装工程通りに下塗り・上塗り1回目・上塗り2回目と施工していくと強靭な塗膜が形成されます。屋根塗装は思った以上に大変な作業で高所作業+屋根上で一日中足を踏ん張っているなど想像以上に体力やこぼさないように神経も消耗します。とにかく頑張るしかないですね。

コンクリートブロックに塗装するのに最適な塗料とは
コンクリートブロック・モルタル外壁などセメント系のものに塗装する場合に相性のいい塗料は「水性系の塗料」です。水性塗料は弱いイメージですが、セメント系に塗る材料としては密着性・速乾性など抜群に良いです。塗装方法も濃い材料をそのまま塗るよりも水で薄めて少し透けるぐらいの濃さで数回塗って濃くする感じで仕上げるといいです。その理由としては濃い材料だと塗料の厚さを均等にすることが難しいのとセメント系特有の水分を含んだり・乾くときに出したりする性質「透湿性」があるので、その水性塗料ならではの透湿性を活かした塗装方法で仕上げると剥がれにくい塗膜にする事ができます。

枕木の塗装をするなら浸透性の高い防虫剤の塗装をお勧めします。
枕木の塗装にかかわらず木材の塗装は木の伸縮性を考え塗装しても塗膜を作らず伸縮しても剥がれない塗装の代表となる防虫剤系の浸み込む塗装をお勧めします。塗装する色はこげ茶色「ウォルナット」か黒色がベストですが、他の明るい系のピニー色を塗装しても枕木本体の元の色が黒いので黒色系になってしまいます。また、黒い色ほど塗りやすい「色がつきやすい」反面、床にこぼしたりすると掃除するのも大変なので養生もしっかりとしてから塗装した方がいいですね。

塗料「ペンキ」にはそれぞれの役割があります。
どんな塗料でも同じだと思うかも知れませんが、塗料の種類はたくさんあり一般的に分かりやすく言えば外壁と屋根の塗料の違いです。外壁と比べて屋根は雨や太陽光を毎日直接受け止める場所なので塗料の耐候性や価格と共に外壁より丈夫で割高になることが多いです。また、天井に塗る材料を外壁に塗るとすぐに色あせなどがおきます。その理由は外壁塗料では紫外線が当たってもある程度の耐久性はありますが、軒天井は直接日が当たらない「紫外線対策する必要がない」ので外壁に塗ると耐候性対策がしてない分、変色などが早く起こります。塗装は塗料の種類が多い分、その材料の正しい使い方や適材適所する事によりその塗料性能を最大限に発揮するよう見極めていけたらと思います。

北面のトタン屋根を塗る時にできれば高圧洗浄したい
トタン屋根のみにかかわらず特に北面はどうしても苔が生えやすい条件となりますので高圧洗浄が可能でしたら洗っておくといいですね。高圧で洗う事によりコケ汚れも除去できるので下地処理としては言う事ないです。また、以前に塗り替えしていた場合でも旧塗膜の剥がれなども同時に落とす事ができて乾燥させれば翌日すぐにでも塗装は可能で塗装のノリも密着性も良いです。

アルミの門扉やラティスも適切な下地処理で塗装することができる
建築塗装で一般的にアルミ製品に関しては密着不良など起こしやすいという点から塗装するのを避けてきましたが、最近の塗料の進化により密着性もアップして塗装する事ができるようになってきました。下地密着性を上げるためにとにかく目の細かい傷をつけるためにペーパーや専用たわしで処理します。この作業は念入りにする事により塗料の食いつきが増しますのでとても重要な作業です。塗装方法も刷毛・ローラー塗りよりも吹付塗装した方が見た目もきれいに仕上がりますのでお勧めです。

サイデイング外壁のジョイント目地コーキング選びは大事なポイント
外壁サイディングの目地コーキングで絶対に使用したくないコーキングは「シリコンシーラント」です。コーキングの性能としては弾力性があり速乾性で価格面もリーズナブルですが、唯一の欠点はそのコーキングの上に塗装しても塗料が弾いてしまいきれいに仕上がりません。うまく塗料がのったとしてもちょっとした揺れ・動きなどで剥がれやすい状況となるので塗装をしてある外壁は再塗装する可能性があるのでこのコーキング材の使用は避けた方が無難でしょう。ただ、塗装しない場所「内部のお風呂場・洗面所」などの水まわり、風呂桶の淵まわりなどの施工では抜群の水弾き・弾力性など本来の力を発揮します。シリコンシーラントは塗装しない所にはお勧めですね。


屋根を塗る時のポイント+せっかく塗るなら遮熱塗装
サンブキ屋根やセッパン屋根の塗装をする時は周囲の細かい所「ネジまわり・淵部分」などはあらかじめ刷毛で塗って残りの広い部分はローラーを使ってダイナミックに塗っていくというのが自分流のスタイルですが、周囲の飛散なども考慮してゆっくりと丁寧な塗装になってしまいます。セッパン屋根の塗りにくい所もローラーで塗ると意外ときれいに仕上がりますが、問題は塗り継目「先に塗った部分と跡から塗った所は2重塗りになってしまう」で塗り継を起きないような塗り方をすることで最終仕上がりもワンランク上の仕上がり感となります。屋根塗料も遮熱性能があるのは今では普通ですのでせっかく塗るなら遮熱塗装をお勧めします。

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- コンクリートブロックなどの塗装もよくしますが、塗り替えの場合でブロック花壇の塗装があります。ブロック塀の花壇は見える部分の外側を塗装しますが、花壇なので雨も入るし水撒きもします。常に濡れている状態が続くので中から水分が蒸発しようと外側に水分が出てきて塗装の面を押し上げて剝がれるという事もよくありました。花壇の塗装をする時には水分を通過できる塗料(透湿性)を使用するなど剥がれにくい塗料をお勧めします。
- サイデイング外壁のクリア仕上げは模様面に釘が撃ち込まれていることもあり、その釘頭が壁色にタッチアップされて変色しているので、その部分は予め補修して埋めておくかクリア仕上げした後に補修するか悩みますが、実際には最終的に透明を塗ると外壁の色も少し濃くなるなど変化するので先に色を調合してタッチアップ塗りをするのは難しいのではと思います。
- コーキング目地も同じで、きれいな状態になるように仕上げています。きれいな表面に仕上げるにはコーキングの癖「コーキングを出してからどのくらいで表面が乾いてくるのか?コーキング打設後に目地のマスキングテープはどのタイミングで取ったらいいのか。全ては早め早めに処理することが大事でコーキングをコントロールするには相当難しいのですが、今までの経験を生かしてどの季節でもきれいに仕上がるように調整して作業しています。
- コケの除去剤を実際に使用してみましたが、コケにかけてすぐに枯れるというものではなく数日間かけてゆっくり効いてくるみたいです。また、コケ以外にもカビの発生の多いので、塀など高圧洗浄で洗えるなら洗い流した方が早いと感じました。
- 塗装仕上げの基本は「速く均等に塗り広げる」事が重要で、樋の部分では繋ぎ目までを通しで塗り広げることで艶も均等な仕上がりとなるので、途中で手を止めないように気を付けて仕上げています。
- 弊社ではサイディング外壁も臭いの少ない水溶性塗料を使用することが多く耐久性に優れた塗膜と汚れにくい低汚染型の塗料(関西ペイント・トウペ)を使用しています。もちろん艶あり塗料と艶消し塗料があり、水弾き重視では艶あり塗料を推奨、和風の日本作りのお宅では艶消し塗料の落ち着いた空間作りなどお勧めしています。
- 古くなった屋根材(波板)は手で触ってみると分かりますがとても脆く少し手で押さえただけでもパリッとひび割れが出ることがあります。この場合は屋根の寿命なので台風が近づくこの季節は早めに取り換える事をお勧めします。強風で隣接お宅に飛んでいくとご迷惑おおかけしてしまう事もあるので早めの対応をお願いいたします。
- 厚膜塗装仕上げ通常よりも塗膜が分厚い分、施工単価も高くなりますが、耐久性が強いので車の駐車スペースやリフト走行などもできて硬い仕上がりとなります。
- 普段は雨の予想が出ている場合は塗装以外の養生(ビニール貼り)や清掃や下地処理など雨がいつ降っても大丈夫のように体制を整えてます。
- 屋根塗装の場合はある程度材料をまとめて練り合わせる(2液型塗料)ので、材料の効果反応を少しでも抑えるために材料は日陰に置くなど保管場所も考えて作業しています。