外壁部分で最も劣化しやすい場所は破風板です。
住宅塗り替えで屋根は最初に傷んでくると思いますが、外壁部門では雨がよく当たる「破風板」が意外と劣化していることが多く見られます。ペンキで色の着色してあるものに関しては同じような塗装をするしかないですが、オイルステイン系の塗装がしてあれば防虫剤塗装などでコーティングすることができます。あまりにも劣化が進んでいる場合は塗装以外にも破風板をトタン板「ガルバリウム鋼板」でカバーする破風板カバー工法で雨の侵入を防ぎ耐久性も十分です。
破風板現状 破風板カバー工法取付完了 コメント0件雨に強い塗膜を作るには下地から
屋根の劣化は太陽に紫外線もそうですが雨による汚れも大きなポイントで、汚れが付着すると雨水の流れも滞って次第にコケが発生して屋根の傷みへと繋がっていきます。塗り替えの場合はとにかくしっかりと洗い流してコケを除去します。洗い流したらよく乾かして下塗りを塗り、またしっかりと乾いてから中塗り・上塗りと塗り重ねます。ここで大事な事は「塗装間隔」と「よく乾かす」という事を守り強い塗膜を作り上げる事です。
コケの発生状況 屋根 中塗り作業中 コメント0件塗装する意味とは。美観よりも保護を重視しています。
私たちが思っている塗装する意味とは見た目も大事ですがやっぱり「建物保護」がとても大事だと考えています。塗り替えする業者はたくさんありますが10年後にまた塗り替えを頼んでいただける業者は数少ないと思います。最初に塗り替えするときに「どの部分が傷みやすいか」という所を見つけて劣化が進まないように水切りやひさしを取り付けて雨水の流れを変えたり、何度もクラックが起こる場所には板金工事をして漏水防止をするなど、長い目で見て少しでも長持ちするように考え修繕工事をしています。
コメント0件鉄板の壁に塗装した時に塗料垂れする原因。
鉄扉など鉄板の壁面などの塗装をした時に塗料垂れを起こすことがよくありますが、その原因として単純に塗りムラで塗料のたまっている所が乾くのに時間がかかりその間に流れることが一般的です。塗装は壁面のように垂直な場所で鉄板のような平らな形状なほど塗料垂れがおきやすく均等に塗る技術がないと失敗しやすいですね。またこれから冬の時期になると気温が低下して鉄のような素材は同じように冷たくなるので塗装直後の乾きも遅くなります。
外壁トタン 上塗り塗装工事 コメント0件コンクリート床塗装は目地やひび割れクラックの処理が大事。
コンクリート床の塗装で忘れずに施工したいのが「ひび割れクラックの処理」です。コンクリート床はよく見ると細かいクラックが入る事があるのでパテ処理など塗る前に行っておくと仕上がりが一段ときれいに見えますね。パテの種類も乾くとカチカチになるエポキシ系の2液型パテをよく使用しています。またパテ以外にもパテの代わりになる塗装方法もありますがコストがかかりますので面積が少ない場合はあまりお勧めしません。
コンクリート床クラック補修パテ処理 コメント0件鉄骨の錆がボロボロになる前に塗らないと大変なことに・・・
鉄骨など鉄の部分がむき出しのものはとにかく塗装しないともちません。また、塗装してあっても雨で濡れて錆びて劣化していくとその劣化スピードはとても早いので要注意です。以前外部の鉄骨階段を塗装した時、錆ている部分が多くて穴が開いたり、根元部分が風化してなくなっているなど劣化の進んでいる状態でした。それでもやはり塗装を塗り直してでもその劣化を止めて長持ちさせるのが本当の意味での塗り替え工事なので建物をしっかりと保護して安心できるように努めています。
鉄骨階段さび劣化状況 コメント0件天井キーストン鉄板塗装塗り替えは楽じゃない。刷毛やローラーでコツコツと。
住宅や倉庫などで鉄板のキーストン塗装をよくしますが、その中でも塗り替え工事の場合は旧塗膜の剥がれや錆の出ている所は削り落としてから塗ります。キーストンの形状は波型で塗りにくいという事もありスプレーによる吹付け工事をすることもありますが、波型の溝に一本づつ刷毛で塗り込んで仕上げる方が周囲の飛散も抑えられますし刷毛塗りの方が密着性が強いので手間がかかってもコツコツと仕上げています。一日中、上向き作業なので首がとれちゃいそうです。
天井鉄板キーストン塗り替え工事 コメント0件木目を美しく出すにはペーパーなどの下地処理がとても大事。
木部のオイルステイン塗装や防虫剤などを塗って木の保護をしますが、保護だけではなく木の木目など見た目も大事ですよね。せっかく塗り替えるならペーパー処理がとても大事な作業ですので手間を惜しまず時間をかけて仕上げたいですね。ペーパーは粒度など種類があり目の粗いものから細かいものまでたくさん種類がありますが、最初は粗めのもので大雑把に削り落として徐々に細かい番手に変えていきます。表面がきれいになってくると手で触ってみてもサラサラで塗装してもきれいに仕上がります。
玄関柱防虫剤塗装仕上げ 破風板防虫剤塗装仕上げ コメント0件冬の塗装は長持ちするからおススメです。
冬の塗装のイメージは「とにかく気温が低くて乾かない」とか思いますが、実際にいつも作業している僕たちは「冬は空気が乾燥しているので乾きが早いのと翌日までには芯までしっかりと乾くので中塗りや上塗りが塗りやすく作業性が良いのが特徴です。冬に塗装したところの現場を見て回っても寒さにより劣化している事もなくシリコン塗装した10年経過の現場を見てもまだ艶が残っているので塗膜の状態も良いことが分かっています。塗装する時の環境が冬でも重要なのは「湿度が低い」という事が大事です。
コメント0件コーキングの劣化が外壁の塗り替えのサイン
外壁塗装でよく見るのがサイデイング外壁ですが、最近ではパット見た目ではサイディングと分からないような模様の外壁もよく見かけます。塗り替え希望の方の外壁を見てもまだ劣化してないように感じることもありますが、目地のコーキング状況や建物年数など見直してみるとやっぱりコーキングの「縦シワ」や「亀裂で起こる目地の隙間」などはどうしても生じてきます。目地のコーキングの状態は外壁が普段から紫外線や雨などの自然環境を受けているので劣化状況を正直に伝えてくれる場所だと思います。
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最近のコメント
- コンクリートブロックなどの塗装もよくしますが、塗り替えの場合でブロック花壇の塗装があります。ブロック塀の花壇は見える部分の外側を塗装しますが、花壇なので雨も入るし水撒きもします。常に濡れている状態が続くので中から水分が蒸発しようと外側に水分が出てきて塗装の面を押し上げて剝がれるという事もよくありました。花壇の塗装をする時には水分を通過できる塗料(透湿性)を使用するなど剥がれにくい塗料をお勧めします。
- サイデイング外壁のクリア仕上げは模様面に釘が撃ち込まれていることもあり、その釘頭が壁色にタッチアップされて変色しているので、その部分は予め補修して埋めておくかクリア仕上げした後に補修するか悩みますが、実際には最終的に透明を塗ると外壁の色も少し濃くなるなど変化するので先に色を調合してタッチアップ塗りをするのは難しいのではと思います。
- コーキング目地も同じで、きれいな状態になるように仕上げています。きれいな表面に仕上げるにはコーキングの癖「コーキングを出してからどのくらいで表面が乾いてくるのか?コーキング打設後に目地のマスキングテープはどのタイミングで取ったらいいのか。全ては早め早めに処理することが大事でコーキングをコントロールするには相当難しいのですが、今までの経験を生かしてどの季節でもきれいに仕上がるように調整して作業しています。
- コケの除去剤を実際に使用してみましたが、コケにかけてすぐに枯れるというものではなく数日間かけてゆっくり効いてくるみたいです。また、コケ以外にもカビの発生の多いので、塀など高圧洗浄で洗えるなら洗い流した方が早いと感じました。
- 塗装仕上げの基本は「速く均等に塗り広げる」事が重要で、樋の部分では繋ぎ目までを通しで塗り広げることで艶も均等な仕上がりとなるので、途中で手を止めないように気を付けて仕上げています。
- 弊社ではサイディング外壁も臭いの少ない水溶性塗料を使用することが多く耐久性に優れた塗膜と汚れにくい低汚染型の塗料(関西ペイント・トウペ)を使用しています。もちろん艶あり塗料と艶消し塗料があり、水弾き重視では艶あり塗料を推奨、和風の日本作りのお宅では艶消し塗料の落ち着いた空間作りなどお勧めしています。
- 古くなった屋根材(波板)は手で触ってみると分かりますがとても脆く少し手で押さえただけでもパリッとひび割れが出ることがあります。この場合は屋根の寿命なので台風が近づくこの季節は早めに取り換える事をお勧めします。強風で隣接お宅に飛んでいくとご迷惑おおかけしてしまう事もあるので早めの対応をお願いいたします。
- 厚膜塗装仕上げ通常よりも塗膜が分厚い分、施工単価も高くなりますが、耐久性が強いので車の駐車スペースやリフト走行などもできて硬い仕上がりとなります。
- 普段は雨の予想が出ている場合は塗装以外の養生(ビニール貼り)や清掃や下地処理など雨がいつ降っても大丈夫のように体制を整えてます。
- 屋根塗装の場合はある程度材料をまとめて練り合わせる(2液型塗料)ので、材料の効果反応を少しでも抑えるために材料は日陰に置くなど保管場所も考えて作業しています。